さくらレンタルサーバ 入れ替え
2014年ごろに契約したさくらのサーバから、2019年にモジュールモードが使えるようになった新生さくらのレンタルサーバにようやく移行した時の手順。
ファイルコピー
移行先のサーバにログインして下記コマンドを実行。
rsync -r -z -v account@servec.com:/home/account/www/ ./www/
あとはディレクトリを適当に配置する。
データベースのコピー
移行先で、移行元と同じ数のデータベースを作成しておく。
各データベースについて次の処理を実行する。
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移行元サーバで dump を作成する。
mysqldump -u account -p -h mysql.server.com db_name > db_name.sql
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移行先サーバに流誤飲して dump をコピーする。
scp -v account@server.com:/home/account/db_name.sql ./
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移行先サーバで dump を取り込む。
mysql -u account -p -h mysql.server.com db_name < db_name.sql
日本語ファイル名はファイルマネージャで確認できる。
私がやった時は、 export
コマンド が移行先サーバで実行できなかった。 (移行元サーバでは export LANG=ja_JP.UTF-8
を実行すると日本語ファイル名でも表示された。)
ファイルマネージャでは1画面に表示できるファイル数に制限があるので、すべてのファイルが表示されるわけではない。
適宜ファイルパスを直接入力して確認する。
データベース接続設定の変更
データベースの接続設定を変更する。 sed
を使ってもいいが、ひとつひとつ丁寧にやっていく。
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変更が必要なファイルを見つける
grep -r db.sakura.ne.jp ./
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データベースの接続設定をそれぞれ変更する。
見つかった各ファイルについて、データベース名、ホスト、パスワード、アカウントを変更する。
リンクファイルの修復
シンボリックリンクやハードリンクが壊れていることがありそうなのでチェックする。
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シンボリックリンクを次のコマンドで見つける。
find www/ -type l
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必要に応じて修復する。
メールアカウントの移行
必要なメールアカウントを移行先サーバで作成する。 必要に応じてファイル内に記述されたメールアドレス・パスワードを書き換える。
CRON の設定
移行元サーバの設定をそのまま移す。 ホームディレクトリが変わっていることに注意。
ドメイン・サブドメインの設定
ドメイン・サブドメインの作成を行う。
移行元のサーバでドメイン設定を全て削除した後で、移行先のサーバでドメイン設定を行う。 無料SSLの設定は、しばらく時間が経たないとできない。 Let’s Encrypt を設定する場合、 申し込みからしばらく時間がたたないと反映されない。 私の場合は2時間ほどかかった。